雑記

bbb_tomo2004-02-21

昨日はなんかいろいろと煮詰まってたのでTheWalkmenを見にいく。自分は音源でいいバンドよりもライブバンドに一票投じる方なので、音源よりもさらによかったThe Walkmenに一票。見かけはおとなしそうなんだけど、いったん演奏し出すと、一瞬にして濃密な空間に。ポケットに手を突っ込んでひょうひょうと歌うのに、歌が激やば。最近ニューウェーブっぽいのがまた流行ってるっぽいけど(てか、もう廃れかけてる?)、CureとかJoyDivisionとかが大好きで、そういう音を地味にひたすらやり続け、醸造させた濃密度はその辺のMTV乳波(ニューウェーブ)とは一線画す感じで。あと、キーボードもその辺のエモバンド(死語)みたく、ちょっと入れてみました的アプローチとぜんぜん違って、存在感でかかったな。基本的にピンボーカルにギター、キーボード、ベース、ドラムの編成なんだけど、ギターの人がたまにピアノを弾いて(ちょっとジャジーに)、ボーカルがギターを弾くという編成でありました。アメリカでは、U2と比較されたり、昨今のリップオフ80'sの一派とか言う人もいたりなんだけど、自分はライブ見た限り切実に自分たちの音をやっているという印象を受けました。

この日のダークホースはThe Walkmenの前にプレイしたWeird WarフロムDC。ピンボーカル、ギター、ベース、ドラムというベタ編成。音はサイケ・ファンクな感じで、自分のつたない知識でいうとBlueCheerとかBlindFaceみたいななんか、60年代の空気感を感じました。それだけなら、別に…なんだけど、なんか歌詞が異様にライムしてて面白い。あんまし思い出せないけど、"Time is Money,Money is Time"ってフレーズが昨日から今日にかけて頭の中で回りっぱなし。消費社会の批判を熱くというよりはかなりシニカルにやりつつのMCにフロアも微笑み。なんか60年代の音をこういうひねくれた形で引用してこれるのもDCのバンドならではなのかな。Q and not Uも言ってたんだけど、DCにいると政治的な雰囲気にいやがおうにも反応させられるっていうのが、このバンドを単なる60年代フォロワーでなく、現在に位置づけているのかなあと。

あと、ちょい気になったのはWeird Warの前にプレイしたバンドがまあ、微妙な(明らかに80'sブーム乗ってみました〜、MTVヘビーローテ!みたいな。みんなとってつけたみたいなパンクっぽい衣装と化粧で…。ボーカルはオアシスみたいだし…。あ、でも曲はそんなに悪くないというか、むしろ自分は好きな感じ。BirdLand見たいな嘘っぽいけどキャッチ〜みたいな)バンドだったんだけど、それはそれで、見たくなりゃでてきゃいいのに、わざわざ「リップオフメロコアバンド」とか「4文字、4文字」見たいのをバンドに叫んでる若い子(自称7th gradeで、もやしっ子)がいて、バンドも切れ気味に「誰が言った?」とか言って一時陰悪な雰囲気に。まあええやん、見たくなければおとなしく出てきましょう。