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 "Merchants of Cool" 文化産業がいかにしてヤング・キッズの「クール」という感覚をつかんでリップ・オフしようとするのか?というマーケティングの裏側。アメリカはショウビズの規模も半端ないので、かなり組織的に「クール・ハンター」が暗躍(笑)しているわけですな。1999年に出たビデオなんでLimpBizkitとか出てきたり。スプライトがヒップ・ホップとのタイアップでとったマーケティング戦略とかなるほどねっと(今更驚くことでもないのだろうけど)。ポップカルチャー研究が後手後手でうだうだしている間に、文化産業はお金という超切実で分かりやすい目的のため着々と進化し、効果をあげているですね(生活かかってるしね)。ポップカルチャー研究が操作する側/される側みたいなフレームに必要以上にこだわっていることがよく分かる。マーケティングに関しては、ポピュリズムの原理で「クール」は創発的に作り上げられている。90年代以降の消費者はあからさまに操作されていると感じるコマーシャルには嫌悪感すら感じているのだから。アンチのアンチか…。アンチのアンチが反動にならない可能性もあるのにな。