■ゲームキャラが演奏、MTVの新番組『ビデオ・モッズ』 ■
< http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/20041001105.html >
米国のMTVが、ゲームの人気キャラクターが登場するミュージック
ビデオを流す番組『ビデオ・モッズ』の放映を開始した。『ザ・
シムズ』や『Tribes Vengeance』などに登場する人気キャラク
ターが、様々なバンドの新曲に合わせてギターをかき鳴らし、踊
り、歌う。ゲーム業界と音楽業界の双方にとって宣伝効果がある
ため、業界関係者の注目を集めている。

メモ


技術用語「cache」の政治的な言葉として拡大利用


*「キャッシュ」か「アーカイブ」か?コンテンツ著作権を考える上で避けては通れない問題。

*「記憶論」の授業で"On Collective Memory (Heritage of Sociology)"Maurice Halbwachs (著), Lewis A. Coser(訳)を読んでいるが、どうも冗長でフレームワークが見えてこない。上記のキャッシュの模式図のようにまとめてくれればわかりやすいのに・・・。上記の「アーカイブ」と「キャッシュ」の違いを文系的「記憶論」に持ち込むと面白い議論になりそう。

 という話をInformation Scienceのルームメートにしたら、「情報技術で盛んなセキュリティの問題も煎じ詰めると社会哲学的な「信用」の問題に帰着するんだよね。あまり技術的畑の中では議論されないけど」だそうな。文系的「記憶論」も、逆に技術論的な「記憶」のフレームワークが弱いな、とか思う。

メモ


存在感増す「ゲーム機以外」――オンラインゲーム、携帯電話

*ゲーム業界ではパッケージ型から携帯、インターネットなどの流通モデルに移行しつつある。音楽もそうだけど。
PSPのようなゲーム機は、同業他社ゲーム機以上に、携帯やインターネットが商売敵になる。SCE久夛良木社長はかなりWEBを敵視しているようだし。

なるほどギャグ。

友人が印象に残るギャグを。

スターリニズムは完全な民主主義なのさ。だって、すべての人にわけ隔てなく全体主義を与えているから。」

ちょっと笑えない・・・。

ジジェクのレクチャーに出てたから、ジジェクからパクったかも。ちなみにレクチャーではシモネタも披露していたジジェクだそうな。

「直感的」に使えるネットの仕組み

「直感的に使えるネットの仕組みづくりを」――米MSNのブレイク・アービング氏

 ちょっと勘所を得ない記事だ。いったい「直感的に使えるネットの仕組み」ってなんなんだろう。手の内を明かさないためにあえて煙に巻くようなことをいっているのか・・・。
 

アービング氏は「奥ゆかしい」日本の文化がメッセンジャーの普及を阻んでいるという。

 「6、7ヶ月ほど前、我々は文化人類学者を使って、インスタントメッセンジャーを使う日本人のコミュニケーション活動の分析を行った。それによると、(同じアジアの国の中でも)中国人や韓国人と比べて日本人は礼儀正しい。そして礼儀正しいがゆえに、パソコンの画面に突如メッセージが出てくる今のインスタントメッセンジャーは失礼だと考えている人が多いことが分かった。日本市場向けには、相手のメッセージがいきなり出てくるのではなく、メッセージを受け付ける状態になったと全ての知り合いに告知するなど、違う仕組みを導入しなければいけないと考えている」

アメリカでは道で一対一ですれ違うような時に知らない人でも挨拶する。日本でそれすると「何!?」という感じだけど、そういう習慣の違いがメッセにも反映されてると。そりゃ別に普通のことだわな。

ソーシャルネットワークサイトは、リアルの世界の友人たちとネット上でつながること、そしてその友達が誰とつながっているか分かるのが面白いわけだが、現状ではリアルの世界で役立つものにはなっていない」「これらのサイトの多くは『誰が一番多く友達を作れるか』という、一種のゲームになっている。『あいつは461人も友達がいるのに自分は28人しかいない、もっと友達を作らなきゃ』という感じで。本来の目的であるコミュニケーションには使われていない。顔を知っているだけの人たちと、親しい友人とでは交わすコミュニケーションや共有する情報も違う。MSNではそうした親しさの度合いを個人が規定して情報のやり取りができる環境を作っていきたい」

 要約すると、MSNの戦略は、「ネット・コミュニケーションには文化差がある。PCと携帯は融合する傾向にある。ブログでは遅れをとったが、統合的ネット・コミュニケーションサービスの提供で、コミュニケーションの「質」を上げ、リアル世界でのネットワークにおける利用価値を高める。実世界において、「直感的」で「何気なく」行っているコミュニケーションの仕組みをネットへ組み込んでいく」ってことかな。

 いまいち具体性が見えてこないけど、落としどころは文化差、個人の社会的特性に適応するようなシステム(上記のように日本的文化環境に適応させるには「メッセージを受け付ける状態になったと全ての知り合いに告知する」とか)ってところか。

 けど、あんましネットをリアルに近づけても、ネットだからこそ、という利用価値がなくなる気もするんだが。質が高く、密度の濃い「本来のコミュニケーション」てのは少し引っかかる。西洋的価値観かな。コミュニケーションを目的合理的にとらえ、道具的コミュニケーションに重点をおく。匿名ネットでのコミュニケーションに深みがないのは確かなことだろう。でも「つながる」こと自体が目的であるコミュニケーションだからこそ、ネットの利用価値の一つのがあり、これがネット利用者の裾野を広げてきたはずだ。

 アービング氏は、「リアルの世界で役立っていない」ということを強調しているが、「ネット」を「リアル」の枠組みにはめ込むことに有用性がある、というだけでは早急すぎる気がする。むしろ、すでに「ネット」は「リアル」でのコミュニケーションのとり方を大きく変容させているし、それこそ「直感的な」次元でリアルのコミュニケーションのとり方を変えているし。でも、ネット・インフラの掌握を目指すMSNとしては、日常+αだったものを、完全に日常に組み込むって戦略は当たり前なのかな。ちと面白みがないが。

人生いろいろ

8月2日にSkimmerのドラムAndyが亡くなる。ライブやった時とかあまり話した記憶とかないけれど、同じ時間と空間をあそこで共有していたんだなぁって人が亡くなるのはさびしい。

それから一、二日もしないうちに、Mates Of Stateのジェイソンとコーリー夫妻にMagnoliaという名の赤ちゃんが生まれたとのニュースを聞いておめでたいなあと。

いろんなことが一度に起きてさがったりあがったり。

マイケル・ムーア 『華氏9・11』 を見る

bbb_tomo2004-07-12

率直によくできた映画だった。ブッシュ政権の陰謀説っぽい側面がやや強調されすぎてるんじゃないかという感もあったが、字幕なしでも十分に理解しやすい内容で、小学生や中学生でも理解できる。映像と音声のミックスの仕方は独特のマイケル節で、この人の映像レトリックはさすがだなあと感心した。シンプル、かつわかりやすい。政治の名を語る娯楽エンターテイメントだという人がいるかもしれないけど、下手なカルスタの論文や政治演説よりずっと動員力のある媒体ではなかろうかと思う。ブッシュ政権のポリシーの一貫性のなさは、元は愛国保守系だった母が、イラク戦争で子を失い、「アルカイダの攻撃が息子が死んだ理由であるべきなのに、実際にはアルカイダが戦争を始めたんじゃない。政府が戦争を始めなければ息子は…」という発言に濃縮されている。

そんな支離滅裂なブッシュ政権の片棒を担いできた小泉政権に対して以前よりは若干ましな反応が選挙で出て、不在者投票したかいが少しはあったのかと思う今日この頃。

[追記] 07/15/04
 ラジオでこの映画の問題について議論がされてて、大まかに1)中東の人々の表象のされ方、2)イスラエルについてほとんど触れてないこと、等が問題になっていた。確かに、説明不足な部分が多いけど、ムーアはわかっててやってるのかなあと思う。多分イスラエルのことが絡んでくると、現在のような公開状況では公開できなかったような気がするし、そもそも、この映画の目的が、ある程度政治に関心がある人よりも、普段、政治的問題に無知になりがちで、この映画の中で一番貧乏くじを引いていたような「無知な庶民(ムーアが考える)」を動員してアンチ・ブッシュ・キャンペーンを張ろうとしていると思うので。限られた時間の中で、娯楽映画としてそのような層の人にもっともインパクトのあるレトリックとして理解されるために、苦肉の策だったのではと思う。
 日本の選挙の結果について「若干ましな反応」とか書いちゃったど、結局、現政権が交代したわけじゃないし、二大政党とか言っても差異が見出せないくらい似通ってるし。なんか日本帰った時にスタジオのおばちゃんが「小泉政権がダメなのはわかるんだけど、どこに入れたらええかわからんがんね〜。」といってたのがすごく印象に残ってる。UFJ潰しがアメリカの陰謀だという記事を読んで何気に思う。